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現代食器クレイペイパー
CLAYPAPER
ブラジリアン柔術家黒帯でもある陶芸家若山義浩が手掛ける気鋭の作品。
代表的な作品は、『現代食器CLAYPAPER」(クレイペイパー)と名付けた
金属や石に似せた薄い板皿。
現代の建築物に合わせて作ったシンプルな形状、収納スペースを取らない都会的なスタイル。
オールマイティーでなくとっておきの時間にとっておきの料理に出番が回ってきます。
タイルっぽくなりがちな磁器士を使わず、
高い強度を保ちながら素さを出すために独自ブレンドした粘士を使います。
単調な平面に素朴さを掛け合わせることで見事に食器らしさ焼き物らしさが表現できました。
この表情を出すのは黒も金も非常に釉厚のピントが狭く、いまだに苦労しています。
そして平らに焼き上げることも非常に難しく長い日数をかけて乾燥、
そして本焼き焼成の際の上昇温度もかなり緩やかな上昇カーブで焼き上げて制作しています。
また近年では様々なSHAPES(形)を発表し、枯山水 (ZEN GARDEN)を映した模様を取り入れ、
三種の太さの線を使い分け、人間の骨格関節を利用したカーブで優しい流れを描いています。
そして、BLACKとGOLDの発色にもこだわり、
鉄分の含有量により陶土も赤土・白土と使い分けています。
大変手間ひまかかりますが、
この薄さや食器としての魅力に取りつかれ試行錯誤を繰り返しながら楽しく制作しております。
壊れそうで壊れない緊張感と料理の名脇役としてお料理、
盛り付けをイメージしていただきまして、
大切な食事の時間を素敵にお楽しみいただければ幸いでございます。